想像を、空想を、世界に表現する能力は、それを使いこなす限り神にすら匹敵しうる最強の力を持つ。
苗木優伸は、引きこもりの少年だった。しかし、ある日家に表れた謎の男によって異世界に送り込まれた。
自らが憧れ、望んでやまなかった冒険に、心躍らせ、全力で生きる優伸。だが、彼の憧憬はひどく都合のいいところにばかり向けられていた。
異世界で生きるうち、優伸は自ら目を背けてきたことに気づいていく。
戦争をしているのだ、人殺しだって当たり前だ。中世時代の文化なのだ、治安などあってないようなものである。
異世界転生、ハーレム、王女、チート主人公、奴隷、ダンジョン。その全てを使い切ってなおもリアリティを追求する、異端のファンタジー。
だからこそ、彼は苦悩の海に沈む。
本作は中世ヨーロッパ風ファンタジーであり、中世ヨーロッパの文化圏に対してかなりの時代考証を進めてきた作者の脳内中世をもとに、魔法などの要素を使いところどころ近代化させております。
この世界感を余さずお伝えするためにも、日常の描写にすら一切妥協する気はございません。
この、私の頭の中に蠢く混沌とした感情を、お楽しみいただけると幸いです。
ウケなかったので休載します。探してください、きっとほかの作品をお読みいただけます。
あ、今書いてる分は公開しますね。書き溜めが少しだけありますので。
もし、感想で続き読みたいという旨がありましたら更新を再開します。