柔らかな言葉で語られる、王女と聖女の話。王女は聖女に対して友だちになりたいと思い、聖女は手ひどく拒絶する。 どうして聖女は王女のことを頑なに拒絶するのか？　ただの嫌悪ではなさそうで、聖女のことを知る人の言葉からは、非常に深い根があることを想像させます。 また、「精神的に歪んでもおかしくない」と称される環境にありながらも、美しく育った王女も魅力的です。 まだ話数は少ないですが、すべての登場人物に人生が感じられます。未来を見届けたいと思わせる小説です。