異母妹ちゃんは、天然で明るくて妄信的に異母姉を慕っている。よくあるザマァの小説の中で腹黒じゃないのが珍しいと思います。この全体的に鬱々としたストーリーの中、私的にはそれが何よりの救いでした。ヴァイオリンを教えたり、良い仲直りエピソードがあるのに、父の一言がぶち壊し······最悪父と気持ち悪い義母はともかく、異母妹ちゃんは、まあこのまま悪気がない妹だとすれば、過去の遺恨を振り切って折り合いをつけて円満に収束してくれればいいな〜と祈っています。
異母妹ちゃんが、鈍感な故人の気持ちを慮れないのが罪なのか分からない。もっと悪意が籠もった暴力や暴言を吐くのでなければ憎みきれません。
希望のある話になりますように。