この作品は、看護師を目指す高校生の作者様が、祖母の闘病生活に寄り添いながら、命と自分の夢に向き合う体験談です。
自身の感じた事が、ひとつひとつ丁寧に描写されており、改行も余りない為、読みやすい作品とは言えないかも知れません。
ですが、大人になってしまうとどうしても表に出てしまう、「諦め」や「割り切り」といった感情がないので、多くの人が忘れかけていた熱い気持ちや、人として大切なものがここに詰め込まれています。
熱く真っ直ぐな作者様の姿勢は、無理をし過ぎないか心配になる程ですが、そこで大人が取るべき態度は「やめろ、無理するな」ではないと思います。
倒れた時、壁にぶつかった時に自身の意見や経験を用いて、熱く真っ直ぐな若い人の手助けをする事なのだと気づかされる作品です。