レビューした作品一覧全4件
戦国時代の兵站小説!
投稿日:2022年5月8日
戦国を舞台にした兵站小説! それだけで兵站好き、歴史好き、ミリタリー勢には読む価値がある、というものではありませんか。 しかも内容は正統派の歴史小説。資料に基づき当時の情勢と地勢を勘案してチートなしで主君の無理押しを兵站で支える名もなき主人公。読まない理由はないのです。 世の出版社様、書籍にしてください…
魔術を極める話!
投稿日:2020年9月17日
魔術を極める、と謳いながらハーレムとスローライフに走る話のなんと多いことか… このお話は、本当に魔術を極めるための研究者のお話です こんな話を探していました! とにかく研究、ひたすら研究! チートでうまく行くことなんて何もない そうしてついに魔術の存在を証明した主人公は… ここから先は展開や落ちの説明になってしまいますので、ご容赦ください。熱い展開が待っています!
社会派の迷宮小説
投稿日:2017年2月24日
人は誰でも年をとる。 人生には侭ならぬこともある。 そして迷宮に人が潜るとき、そこにも侭ならぬ現実がある。 この物語は、迷宮に潜る老いた猟師が主役である。 老猟師は震災で息子夫婦を失い、原発で故郷を失い、千葉県に孫と避難する羽目になったのだ。 現実世界に迷宮が出現した世界の中で、生活のため、暇を持て余して、老犬を友として迷宮に潜り続ける。 命がけの迷宮に挑み続けるという日常は激動の中にあるようで、老いた猟師にとっては狩猟であり、人生への諦観と猟師としての誇りを刺激される場所でもある。 多くの人の人生を飲み込む、不条理な迷宮という存在。 その不条理に向き合う人間には、人生の不条理を体験し飲み込んできた老いた猟師のような人間性が必要とされるのかもしれない。 この物語を読むと不安になる。 人生の後半を否応なく意識させられる。 東京迷宮には、それだけの力がある。
裸一貫からの成り上がり物語
投稿日:2016年3月21日
主人公は全裸で異世界でスタートする。 文明の遅れた世界で「裸の部族」扱いである。 しかし、この男はめげない。 身に着けたバイト経験と棒術の腕を頼りに、村の最底辺の処遇から、あれよあれよと成り上がる。 今では辺境の独立をかけて、王国からの独立を企む悪の伯爵とと軍勢を率いて戦っているのだ!裸の部族として! しかも周囲を固めるのは個性的な女たち。 幼女から未亡人。異世界人から転移者までよりどみどり。 これは異世界で裸一貫の全裸でスタートした男が、異世界で成り上がる戦記物語である。たぶん。
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