作品一覧全148件
代表作 連載 147エピソード
荒事においては世界でも屈指の力を誇るニケー王国に生まれたデモン・イーブルは“掃除人”だ。ランクは「超級」。ずば抜けた能力を有するがゆえの肩書である。では、その役割はというと、それはヒトに仇をなす“ダスト”と呼ばれる存在を掃除――すなわち、無に帰すことだ。 長らく王国暮らしを続けていたデモンは、ある日、旅に出た。能動的に仕事を請け負うことは、どこでも歓迎される。だが、なにも社会的に必要な活動だからという理由で世界を巡ろうと考えたわけではない。 己の内に常にある、黒々とした邪心の種火。 そこにくべるは善悪問わずの刺激という名の薪。 小さかった炎はやがて燃え盛り、業火が生み出すのは無限の快楽だ。 甘美でしかないその瞬間を味わいたいがために、デモンは今日もあらゆる“ゴミ”を冥府へと送呈する――。 ※他サイトにも掲載しています。
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ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年05月24日
BK小説大賞 ネトコン13 集英社小説大賞6 シリアス ダーク 冒険 日常 剣と魔法 刀 アクション ヒューマンドラマ 主人公最強 デモン・イーブル ネトコン13感想 読了時間:約1,021分(510,353文字)
短編
赤き竜の肌は細かく尖った鱗でささくれだっており、彼自身がそう望んだわけでもないのに、まるで他者からの接触を拒むようにできている。彼の身体そのものが触れる者すべてを傷つけるようにできているのだ。なんの因果かと思ったりもするのだが、事実は覆しようがなく――。赤き竜に同種の仲間はいない。彼は同族に出会ったことがない。だから内心寂しく感じている。今更そんなことを口に出しても仕方がないので、ただただ静観するように、世捨て人のように生きている。千年も続いている彼の時間ではあるが、生きている限りは誰に対しても誠意を示そうとかつて決めた。種族を問わず、そうあるということは、あたりまえの矜持だ――と、赤き竜は信じている。赤き竜自身、そんな自分の考え方が古ぼけた価値観であることくらいは知っている。
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異世界[恋愛]
最終更新日:2025年04月18日
竜と人と ウバさまに捧ぐ 読了時間:約12分(5,527文字)
短編
「あらすじなんてサボってやろう」って、今日の僕は思うんだ。
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年03月23日
オヤジ オバサン クライム 政治 イマドキ 左と右 ポピュリズム 読了時間:約25分(12,252文字)
短編
なんでか自分語りをしてみようって思う。六つやそこらの、まだ全然ガキの時分に、同い年のガキの恋人――みたいなもんを亡くした。そのガキは俺と「結婚する」もんやって信じてた。その思いについて応えることはやぶさかやなかったさかい、俺は万事オッケーしてた。せやけどやっぱ、死んでしもたわけや。化けて出てきてくれれば、俺はもっとこう縛られつづけて、そうなったらなったでメッチャ嬉しくて満足してた、きっと、してた。そんな中にあって、社会人をやってるうちに出会ったんがヤマダや。丸顔が愛らしい、ちっこい女なんやけど、コイツがまたしつこくてやな――。
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現実世界[恋愛] R15
最終更新日:2025年03月10日
アラサー男子 うら若き乙女 お仕事 東京 大阪 サラリーマン 全編関西弁 読了時間:約32分(15,869文字)
短編
VRみたいな世界。そこら中にニンゲンっぽいかたちをしたアンデッドなバケモノが湧いていて、連中を殺(や)れば御上から報酬が得られるというめでたい話である。特に首都においては危機が迫っているという。幸か不幸か、林業が生業の祖父(故人)の影響で、あたしはチェンソーの扱いに慣れている。東京に躍り出た。稼いで稼いでまるでうだつのあがらない両親に仕送りしてやろうと思ったとか思わなかったとか。東京の下町にあるK高校に転入し、電ノコ片手に一旗揚げてやろうと考えたとか考えなかったとか。両親を大切に思いながらもあくまでもあたしは俗物的で、たとえばクリニー○の化粧水を買いたいくらいの野望しか抱いていない。ファッキュー・ゾンビ。あたしはテメーらを踏み台にしてやんよ。
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年02月06日
JK ゾンビ アンデッド チェンソー たまご祭り 読了時間:約10分(4,563文字)
連載 完結済 24エピソード
俺、神取雅孝は高校二年生。武闘派の高校「鏡学園」の学生だ。格闘技が主の学校、格闘技――最初はあまり興味を抱かなかった。つまらなそうに日常を平常運転していたことから父に転校を勧められた結果だというだけだ。鏡学園は父の母校でもある。当時は「番長」と称し称されいい気分に浸っていたらしい。ほんとうにのっけは父の背なんてどうでもいいと思っていたのだ。今は違う。それなりに興味深いシチュエーションを楽しもうと考えている。俺を取り巻く環境はまあ豪華だ。空色の瞳の香田、ピンと張った背筋が綺麗な桐敷、そして万能な神様を地で行くべっぴんさんの風間――美少女三人揃い踏み。 今回の舞台、出来事、テーマは、「対抗戦」である。格闘技の深淵を標榜しているらしい鏡学園に則した格好で執り行われる部と部の戦闘だ。フィジカルとメンタルの全力全開全身全霊でもって真っ向からぶつかりあう――らしい。恐らく高校生の大会としては最高峰であろう格闘技のイベントだと考えるとテンションが上がらなくもない。風間を部長とする「ファイトクラブ」はここ二年の優勝チーム。風間が入学してからてっぺんだということだ。まあまあ面白い事実ではある。女子供が頂点を手に入れるとか――だなんて言うと、多様性が重んじられるこのご時世にあっては嫌われてしまうことだろうが。 たった一人の男――美少女どもに囲まれて幸せを謳歌する俺は連中にいいところを見せてより大きな愛情を得てやろうと考える――嘘だ。 男の価値は何を得たかではなく何をしようとしたかで決まる――異議は受けつけるし、その際には軽く論破してやろうと考える。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2025年01月14日
空手 プロレス テコンドー 骨法(暗殺術) 読了時間:約148分(73,647文字)
短編
自らの名前が好きではないジェイソン・マッキーソンは齢七十七を迎えた老人だ。小説家を営んでいたのはなかば過去のことであるものの、それ以外の職に就いたためしがない。ジェイソンの人生は寂しく、またパッとしない。妻に先立たれてからというもの、もっぱら家にひきこもってばかりいる。そんな彼のもとを、ある日、突然、高校生くらいの年格好の少女が訪ねてきた。 「わたしの小説、読んでください!!」 聞くに彼女は彼の、私のファンであるらしい――。
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純文学[文芸]
最終更新日:2025年01月06日
老作家と女学生 読了時間:約12分(5,829文字)
短編
私を札幌に残したまま、あなたは東京にいる。 ※「第6回なろうラジオ大賞」参加作品です。  キーワードは「卒業」です。
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現実世界[恋愛]
最終更新日:2024年12月28日
なろうラジオ大賞6 卒業 冬 雪 イルミネーション クリスマスツリー 読了時間:約2分(1,000文字)
短編
その男は梶田さんという。デブだ。まるで冴えない。だけど涙が出るくらいイイヒトで、だけど社会人、ビジネスマンとしてのスキルはからきしなものだから、ただそれだけで敬われていい年齢であるにもかかわらず、上司からも後輩からも少し軽んじられている。後輩にあたる俺。俺は梶田さんのことが嫌いではない。「サイトーくん、タバコ行こうよ」、そんなふうに、いつも誘ってくれるから。 ※某やまだのぼるさまから「味噌汁」なるお題をいただきました。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2024年11月06日
東京 タバコ サラリーマン 読了時間:約12分(5,820文字)
短編
トラちゃんの咳が、やんだとき――。
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純文学[文芸]
最終更新日:2024年10月12日
ニャーマンドラマ 読了時間:約6分(2,712文字)
OSZAR »