大学四年生のボクこと三ノ輪悟は、理系の学生ではあるが、科学なんてものには関心が薄い落ちこぼれである。研究室に所属はしているものの雑用係以上でもそれ以下でもないような男だ。彼女にも見放され、今年のクリスマス・イブはひとりぼっちですごすしかなかった。そんな彼の前に突然光のうずまき、ワームホールが出現し、中から未来人の女性がはきだされた! 彼と同い年の彼女の名はマンサメリケス・ナイトウ。通称マサメ。恐るべき剛腕と頑丈さをほこるマサメの姿は美しいのだが、目が異常に大きく、小顔すぎる上、手足も尋常ではなく長いというまるでエイリアンのような姿であった。百年後の未来ではブラックホール襲来の影響で重力が現在の数倍もあるせいなのだという。トンデモ科学だとしか思えなかった悟であるが、人の集まるクリスマスのイルミネーションの前に突然現れた無差別通り魔から人々を救ったマサメを見て考えをあらため、彼女を信じることにした。無敵のヒーローとして話題になったマサメは「イルミネーター」と呼ばれることになり、世界中からその強靭な肉体を研究しようと狙われることとなる。三ノ輪悟は、はたしてマサメを守ることができるのだろうか!?
悲恋 古典恋愛 青春 ヒーロー 冒険 ラブコメ 近未来 エイリアン ディストピア タイムマシン 天災 タイムトラベル 恋愛 空想科学 SF
読了時間:約345分(172,258文字)